空いている場所や空間の” 余白 “が、なぜ私たちに心地よさを与えるのか
あの公園、あの空き地、あの海辺————何もないのに、なぜか心が落ち着く場所がある
『なぜか心がほっとする場所』の正体
都市デザインから地理的視点から、余白がもたらす価値を掘り下げます
” 余白 “としての地理的空間

“余白”は都市では未開発やスキマとして扱われがち
でも、人間にとっての”余白”は「考えられる場所」「遊べる場所」
公園や海岸の防波堤・空き地など、身近に”余白”はある
思い詰めたら一度立ち寄ってみると新しい発想や想いに出会えるかも知れない
「何があるか」より「何もないこと」が心を動かすのでは?
都市空間における” 余白 ”の活用【ヴォイド(空隙)】

ビルが立ち並び、大勢の人が集まる都市。
こんなところに”余白”なんてあるのだろうか
答えは「YES!」
余白を活用した都市デザインにおいて「ヴォイド(Void)」という考え方がある
ヴォイド(Void)とは、空間の吹き抜けのことを意味します
ヴォイドは上手く使うことで実用性も発揮する
例えば、「屋外ヴォイド」。
外気に晒されたヴォイドの周りにガラスを貼ったヴォイドの一種
自然採光や自然換気の目的を担う(エコヴォイドとも呼ばれる)
また、空間デザインを担ったヴォイドはアトリウムと呼ばれます
有名なアトリウム建築としては、「新宿NSビル」があげられる
下記写真は、新宿NSビルの一階から見上げた時に広がる景色

余白 空間を活用したアイデアスポット
ここからは、余白空間上手く活用したアイデアスポットを紹介
①日比谷okuroji

JR有楽町駅と新橋駅を繋ぐ高架下スペースを活用した商業施設
縦に約300メートル続く高架下の施設内にはこだわりの大人のためのショップが集まりました。
飲食店や物販店など43店舗が営業しています
②Ginza Sony Park

コンセプトは「銀座の庭」。
その名の通り“銀座にソニーがつくった公園”です
建物の高さを低く抑えることで、都会の中に新たな余白とアクティビティを創出
ソニービルが老朽化により2017年3月に閉館した跡地を銀座に訪れる人にとって、ここが『庭』のような存在であってほしいという願いを込めて建てられました。
年中を通して魅力的なイベント行われており、入場料は基本無料
” 余白 “があるから、世界は深くなる

音楽で言えば「間」
絵で言えば「白地」
空間でも余白があることで、他の価値が引き立つ
おすすめの書籍
「間取りの方程式」
「都市をたたむ」
自分だけの”余白マップ”を描こう
自分が落ち着く”余白”を記録してみる
それがあなたの「世界観の土台」になるかもしれない
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