海洋国家(シーパワー)の地政学の概念の一つに「 チョークポイント 」があります。
今回は、 チョークポイント の意味と考え方と、 チョークポイント と密接な関係がある「ルート」について見ていきましょう!
「 チョークポイント 」と「ルート」とは?
チョークポイントとは、シーパワーを制するにあたり重要な海上水路のことで海洋国家(シーパワー)の地政学の概念の一つです。
また、「要衝」や「関所」のように取引などで絶対に通らなければいけない場所で、同時に、航路や海域を制圧できるため「管理しているものが大きな影響力を持っている」という考え方ができます。
現代では、物資やエネルギー資源などのグローバルで大規模な取引の中心は海上を使っているため、国家の運営においても大事な概念になります。
そして、取引で使われる海路のことを「ルート」と呼びます。
「ルート」は自然環境や貿易上のコストなどである程度決まっており、確実にチョークポイントを通過しなければならない。
つまり、「ルート」を支配するためには「 チョークポイント 」を抑える必要があります。
世界の主な「 チョークポイント 」13選
こちらが世界の主な「 チョークポイント 」になります。
①イギリス海峡
②ジブラルタル海峡
③ボスポラス海峡
④スエズ運河
⑤喜望峰(きぼうほう)
⑥バブ・エル・マンデブ海峡
⑦ホルムズ海峡
⑧マラッカ海峡
⑨ロンボク海峡
⑩台湾海峡
⑪バシー海峡
⑫パナマ運河
13.マゼラン海峡
現在、これらのチョーク・ポイントのほとんどを抑えているのが「アメリカ海軍」です。
アメリカが世界の覇権を握ることができる理由は、チョーク・ポイントとルートを握るアメリカ海軍の力になります。
チョーク・ポイントは入場ゲート!
チョーク・ポイントについて、「要衝」や「関所」など難しい言葉でお伝えしましたが、要は「テーマパークの入場ゲート」です!
テーマパークに入るには、料金を払ったり荷物確認をしないと入れないですよね。誰でも入れたらパーク内の安全面が低くなってしまいます。
そして、ルートはテーマパークに行くまでの交通経路です。
ルートに関しては、皆さんいろんな方法で行くと思いますが、大規模なテーマパークになる程ルートは限られてきますよね。
まとめ
- チョーク・ポイントとは、シーパワーを制するにあたり重要な海上水路。また、「要衝」や「関所」のように取引などで絶対に通らなければいけない場所
- 「ルート」とは、取引で使われる海路
- 世界中のチョーク・ポイントのほとんどを抑えているのが「アメリカ海軍」
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