北海道の東北部の海に浮かぶ4つの島の総称『 北方領土 』。意外にも島の面積は広大で、千葉県とほぼ同じ面積を持ちます!
そんな北方領土の所有権をめぐり長年日本と対立しているのがロシアです。
現在は、ロシアの不法占拠が続います。
なぜロシアは北方領土をそれほど重視していているのでしょうか?
そこには地政学的な理由が大きく関わっていました!
今回は、北方領土について見ていきましょう!
ロシアが 北方領土 を欲しがる理由
①北極海ルートを守るため
北極海ルートとは、ロシア北部の北極海を利用したルートのことで、凍ってしまうので使い物にならないルートでしたが、氷が溶け始めた影響により開拓されつつあります。
そのルートを他国から守るためには、北方領土が盾として必要になります。
②アメリカへのけん制
北方領土が日本の領土になってしまうと、米軍基地がつくられる可能性が非常に高いです。
ロシアにとっては大問題。
アメリカなどの太平洋の国への対策として重要な領土です。
北方領土 は日本にとっては地政学的メリットがほぼない?
実は、北方領土を日本が所有した場合の地政学的メリットは少なく、ロシアが北方領土を手放した時のデメリットは大きくなります。
日本(返還前)
→「歴史的に自国の領土を返してほしい!」などの国民感情として対立
日本(返還後)
→国民感情が復活して、かつての住民が移住できる。また、周辺の海から産物が取れる
ロシア(返還前)
→北極海ルートの支配とアメリカへのけん制が可能(上記の欲しがる理由)
ロシア(返還後)
→アメリカ勢力が身近にあり、北極海ルートの防衛が難しくなる
このように、地政学的なメリットはロシアが北方領土を持っていた方が圧倒的にメリットが大きいです。
しかし!歴史的に見ると北方領土は日本の領土だと言われています。
自国の領土を地政学的な理由だけで奪われるのは納得出来ないですよね。
いろんな観点からこの問題を見ると複雑な事情が絡み合っていることがよくわかります。
まとめ
- ロシアが北方領土を重視する理由は①北極海ルートを守るため②アメリカへのけん制のため
- 日本にとって北方領土の所持は、地政学的なメリットは小さいが、自国の領土を奪われるのは黙っていられない
- ロシアにとって北方領土の所持は、地政学的なメリットとデメリットに大きく影響されている
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