中国の少数民族である『 ウイグル 族』。近年、中国政府によるウイグル弾圧が激しさを増しています。
そこには、ウイグル族の独立を防ごうとする地政学的な理由が関わっています。
今回は、ウイグル族と中国政府について見ていきましょう!
政府が ウイグル 弾圧を行う理由
ウイグル族が住む「ウイグル自治区」に独立されてしまうと地政学的理由でデメリットが大きいため中国政府は独立を防ごうとしています。
①緩衝地帯(バッファゾーン)
ウイグル自治区は中国の緩衝地帯になっています。
このエリアを失うと対立国と直接国境を接することになってしまい防衛力が弱くなってしまいます。
②一帯一路
中国政府が掲げる「経済成長を目的とした陸(一帯)と海上(一路)の物流ルートを作ろうとする構成」です。
ウイグル自治区は「一帯」の一部に位置しているため、独立して手放したくないのです。
主にこの2つの理由が中国政府がウイグル族の独立を阻止したい理由になります。
しかし、独立阻止のためにウイグル弾圧という手段を使うのは許せません。
このようなパワープレイで統治しようとするのがランドパワー国家の特徴のひとつです。
政府による ウイグル 人の人権弾圧
トルコ系イスラム教徒のウイグル族が暮らす「新疆ウイグル自治区」で、中国政府が人権弾圧していると報道されています。
その内容は、強制労働・性的暴行・拷問などを受けたとされ、100万人以上が拘束されているといわれています。
欧米諸国からジェノサイド(民族大量虐殺)と激しく批判
上記のような人権弾圧に加え、不妊治療や中絶を強制しました。
そして、多数民族である「漢民族」をウイグル自治区に住ませ、自治内で漢民族が大幅に増加しました。
この行為を『ジェノサイド(民族大量虐殺)』と欧米諸国は激しく批判しましたが、中国政府は認めようとしません。
まとめ
- 中国政府がウイグル弾圧をする理由は「地政学的な理由から独立を阻止するため」
- ウイグル弾圧はジェノサイド(民族大量虐殺)と欧米諸国から激しく非難されるが認めようとしない
この問題は非常に自分勝手で絶対に許されてはいけないことです。
地政学的な理由を使い人権弾圧を行わないでほしいです。
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