今回は、地政学を語る上で重要な考え方『 批判地政学 』を見ていきます!
目次
批判地政学 とは?
従来の地政学に隠れている権力との関係を暴こうとし、その前提から批判する考え方です。
従来の地政学とは、古くより使われてきた地政学の言葉や概念のこと。(ランドパワー/シーパワー、ハートランド/リムランドなど)
なぜ 批判地政学 が存在するのか?
従来の地政学の考え方に疑問を感じた人々が批判的アプローチを始めたからです。
「地政学」が切り取る世界は極めて権力的です。
ランドパワー/シーパワー、ハートランド/リムランドなどの言葉や概念は、全て権力が刷り込まれた二分化した考え方です。
こうした権力を好む学問に対して、「これまでの地政学の考え方は本当に客観的で普遍的なものだろうか?」という疑問から批判地政学のアプローチを取る人が現れました。
権力と人類の関係
地政学が権力的な考え方が強いことが分かったところで、「権力と人類の関係」について触れていきます。
ここからは内容が少しズレるので見なくても大丈夫です!
人類が他者を味方につけて影響力を持つための方法は基本的に5つに分けられます。
①説得②買収③取引④威嚇⑤強制
①から⑤に移行するほどアプローチ方法はハードになります。
自由と個人の尊厳が重んじられる現代社会では、⑤強制よりも③説得などの話し合いに重きが置かれ、強制力を行使することは極めて制限されます。
「従来の地政学」は④威嚇や⑤強制などのハードなアプローチ方法が多かったので、それに疑問を持ち①説得②買収③取引などのソフトなアプローチ方法にしていこうとしたのが「批判地政学」の考え方を持った人という考え方もできますね!
まとめ
- 批判地政学とは、従来の地政学に隠れている権力との関係を暴こうとし、その前提から批判する考え方
- 権力を好む学問に対して、「これまでの地政学の考え方は本当に客観的で普遍的なものだろうか?」という疑問から批判地政学のアプローチを取る人が現れた
- 人類が他者を味方につけて影響力を持つための方法は①説得②買収③取引④威嚇⑤強制基の5つに分けられる。
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