今回は、地政学における世界の安全状態について論じて導かれた「 覇権安定論 」について見ていきます!
覇権安定論 とは?
覇権権力を持った大国の主導権をその他の主要国が受け入れることで権力関係を安定化させるというもの。
つまり、覇権国がその他の主要国にパワーを分けて権力関係を安定していこうとする考え方です。
覇権安定論 の問題点
「覇権安定論」には、覇権国とその他の主要国のパワー差が縮小することにより戦争が起きやすい問題があります。
実際に、第一次世界大戦と第二次世界大戦も一部これが原因で始まりました。
パワー差が縮小する原因として「公共財のフリーライド」が考えられます。
ある共有物を正当な対価を支払うことなく使用したり消費したりする事で、「タダ乗り」と言われます。
権力国はタダでパワーを吸い取られていくためパワー差が縮小していきます。
タダ乗りをする心理として「自己保存」が強く「消極的な行動」が多い傾向があります。
中国が台頭した理由は「公共財のフリーライド」だと言われています。
日常的に例えると、共同作業しているメンバーの1人が働いていないにも関わらず、頑張って働いているメンバーと同じ給料をもらうことです!
「覇権安定論」を実現するには、国際規模で周りを考え行動できる大人な対応が必要なので難しそうです。
最も安全な世界は『二極構造論』?
「覇権安定論」では結果的に戦争が起きやすくなってしまうことがわかりました。
最も安全な世界の実現には「二極構造論」が効果的と言われています。
西側諸国と東側諸国などで権力を二つに分けることです。
明確な権力分断により対立が起きやすいと考えられますが、二極世界の時期が1番戦死者が少なかったのです!
勢力均衡のジレンマは二極世界で最小になります。
最近の”男女平等推進社会”は平和になるのか?
最近、男性も育児をする!女性の社会進出!など男女平等が推進される時代になりました。
これ「覇権安定論」に似てませんか???
一昔前までは「男は権力」と言われるように、主に男性が権力を握って社会を動かしていました。
最近では女性の社会進出により権力が分散化されました。
誰もが活躍できる良い時代になりましたね!
しかし、少子化や男女間の対立が増えました。
この原因は社会的な男女間でのパワー差が縮小したことが原因であるのかと思います。
過程から結果まで覇権安定論にそっくりじゃないでしょうか?
やはり「二極構造論」のように男女はそれぞれの世界(二極世界)で生きていくことがお互い幸せかもしれません。
権力に惑わされず幸せのあり方を見つけていきたいですね!!
まとめ
- 覇権安定論とは、覇権権力を持った大国の主導権をその他の主要国が受け入れることで権力関係を安定化させること
- 覇権安定論は戦争が起きやすい
- 最も安全な世界の実現には「二極構造論」が効果的
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