パックスアメリカーナ とは地政学上で『アメリカが支配する平和』のことを意味します。
今回は、パックスアメリカーナについて見ていきましょう!
目次
パックスアメリカーナの到来
終戦時のアメリカは世界の純金準備高の3分の2を保有していました!
この経済力を、軍事力や輸出品の生産に使いアメリカは圧倒的な権力を得ました。
こうしてイギリスの支配による「パックスブリタニカ」から、アメリカの支配による平和「パックスアメリカーナ」時代が到来しました。
- 輸出品の生産→世界の工業製品の半分以上がアメリカで生産
- 軍事力→1250万人の兵員を擁し、1200隻の軍艦を所持した。当時、唯一の原子爆弾の保有国
パックスアメリカーナ とは?【自由資本主義経済の促進】
パックスアメリカーナの内容は、アメリカによる『自由資本主義経済の促進』です。
自由資本主義経済とは、人々が他者と競争し、自由に取引し、幸せを追求することで経済が発展していくだろうという考え方です。
例えば、国際貿易の自由化/雇用促進/経済成長を目的とした『IMF(国際通貨基金)』の創設、世界銀行、GATTを軸に国際体制を築いていきました。
・促進理由→旧来の経済政策が第二次世界大戦が始まった間接的な理由になっていたことにゆる反省
・問題点→競争力のある国では有利に働きますが、生産力のない国には不利な点
自由資本主義経済が パックスアメリカーナ の象徴になった
アメリカは、自由資本主義経済の問題点を改善して自由主義経済圏を築くために、欧州復興計画(マーシャルプラン)を促進して、欧州16カ国に軍事・経済的支援を行いました。
結果、援助した国が極めて高い水準で経済成長したことにより、自由資本主義経済がパックスアメリカーナの象徴になりました。
まとめ
- パックスアメリカーナとは地政学上で『アメリカが支配する平和』のことを意味する
- 莫大な経済力を軍事力や輸出品の生産に使いアメリカは圧倒的な権力得てパックスアメリカーナの時代が到来
- パックスアメリカーナの内容は、アメリカによる『自由資本主義経済の促進』
- 自由資本主義経済の欧州復興計画(マーシャルプラン)で援助した国が極めて高い水準で経済成長したことにより、自由資本主義経済がパックスアメリカーナの象徴になった
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