2020年に全世界でパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスの流行。『 ウイルス流行 』を地政学に捉えると世界はどう見えるのでしょうか?
今回は、ウイルス流行と地政学の関係性について見ていきましょう!
目次
ウイルス流行 と地政学
ウイルス流行を地政学的に捉えると、『グローバリズムの流れが一時減退する』と考えられます。
グローバリズムは世界の一体化を進める全球主義の思想なので、シーパワーが土台にあります。
ウイルス流行を防止するために、貿易の制限や各地での隔離などグローバルな経済政策が不可能になります。
グローバリズムがなくなると、自国内で経済を回せる国が台頭するため相反するランドパワー勢力が強くなります。
新型コロナウイルス流行による中国の台頭
中国は、人口も多くある程度自国内で経済を回せるため躍進を遂げると予想されます。
しかしこれは一時的なもので、ウイルスが収束して5~10年程度たつと、シーパワー勢力が戻ってくるため成長の継続は難しいです。
ウイルス流行 から学ぶ教訓
『協力し合えど、自力はしっかりつけるべし!!』
こうして見てみると、グローバリズムは色んな国と協力しあって便利な分、新型コロナウイルス流行のようなシステムを破壊する出来事があると自力でどうにかしなければいけません。
これを国レベルではなく個人レベルまで身近にして考えてみましょう!
協力し合うことはとても大事ですが、頼り過ぎて自分の力を鍛えることを忘れていると、いざという時に大変なことになってしまいますよね。
そうならないように、日々自分の力を鍛えた上で協力しあって生きていれば良いですね!!
まとめ
- ウイルス流行は、グローバリズムを減退させる(シーパワー勢力が弱くなる)
- グローバリズムがなくなると、自国内で経済を回せる国が台頭する(ランドパワー勢力が強くなる)
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