地政学の基本的な概念は、地理的な条件から各国の国家戦略や国同士の関係を考えるものです。しかし近年、 地球温暖化 などの異常気象やシーパワー・ランドパワー以外にも台頭してきている新しいパワーなど、今までの常識を覆すことが急激に発生しています。
今回は、このような現象が「地政学の基本概念をなくす」かもしれない未来について考えていきます!
目次
地球温暖化 による水没危機
地球温暖化による海面上昇が進んでいます。
このまま放置すると、海面上昇により居住不可になる国が出てきます。
2100年までに約1m上昇すると予想され、オセアニアや南アジアの島国が水没により消えてしまう可能性があります。
【地球温暖化が海面を押し上げる理由】
- 水温の上昇にともなって、海水が熱膨張を起こす
- 極地の氷が溶ける
地理的条件が大きく変わってしまうことで今までの地政学の基本概念も通用しない未来が予想されます。
地球温暖化 による水没危機で国家の概念を再構築
水没危機がある国が出てきたことで国際社会は国家の概念を再構築する必要に迫られています。
1933年のモンテビデオ条約により定められた国家の資格要件は4つありました。
- 永続的住民
- 明確な領域
- 政府
- 他国と関係を取り結ぶ能力
国土が水没すればこの要件が崩れます。
そこで、『領土なき国家』の模索が計画されています。
例えば、浮島型の水上都市の開発。
このような大規模プロジェクトの財源をどう確保するかが問題点になっています。
新しいパワー(第3のパワー)の台頭
地政学の概念で考えられる勢力はシーパワーとランドパワーの2つでした。
しかし、インターネット空間を活用した「サイバーパワー」や宇宙空間を活用した「スペースパワー」などの地理的条件を無視した勢力が台頭してきました。
詳しく知りたい方はこちらの記事から!
まとめ
- 地球温暖化による水没危機などの地理的条件が大きく変わってしまうことで今までの地政学の基本概念も通用しない未来が予想
- 水没危機がある国が出てきたことで国際社会は国家の概念を再構築する必要に迫られている
- 第3のパワーと呼ばれる地理的条件を無視した勢力が台頭してきた
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