現在、世界で最も重要な資源とみなされている『 半導体 』。
スマホやパソコン・電化製品などで必要になるため、現代社会において半導体はなくてはならない資源です。
また、軍事物資としても使われミサイルや迎撃システムと幅広く活用されています。
これにより、各国は半導体の安定確保に動き出しており、競争が激化しています。
いわゆる半導体戦争が起こり地政学リスクの回避が求められます。
今回は、半導体製造の中心地である台湾で高まる地政学リスクについて見ていきましょう!
なぜ 半導体 の競争激化で台湾の地政学リスクが高まるのか?
中国が台湾有事を行う理由に半導体の確保が含まれているからです。
中国は台湾にある半導体の有料メーカーを取り込み自分のものにしたいのです。
現在、世界の半導体製造の中心になっているのが台湾で、世界的な有力メーカーが多数存在します。
半導体デバイスを生産する工場は台湾メーカーが世界の66%を占めています。
特に「TSMC」は世界最大級の半導体メーカーで、AIなどで使用される最先端半導体の世界シェアの9割を占めています。
もしもこの状態で中国が台湾統一を目指し侵攻した場合、サプライチェーンが寸断され世界経済が大打撃を被ります。
このような「半導体製造の台湾依存」から脱却し地政学リスクを回避するため、アメリカは中国から台湾を守ろうと動き出しています。
TMSCをアリゾナ州へ誘致するなど、有料メーカーの移動です。
しかし、台湾有事による地政学リスクの回避にはかなり時間がかかる見込みです。
アメリカと中国の 半導体戦争
世界各国の半導体確保の競争が激化するなか最も激しく対立したのはアメリカと中国です。
アメリカ→半導体製造装置の対中輸出規制を強化/中国内の半導体工場におけるアメリカ人の勤務を制限
中国→半導体の材料として欠かせないガリウムやゲルマニウムの輸出を規制
このようにお互い半導体の製造に規制がかかるような措置をとっています。
まとめ
- 現代社会において半導体はなくてはならない資源
- 中国が台湾有事を行う理由に半導体の確保が含まれているため台湾の地政学リスクが高くなる
- 世界の半導体製造の中心になっているのが台湾
- 半導体確保の競争が激化するなか最も激しく対立したのはアメリカと中国
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