2022年のロシア軍のウクライナ侵攻は世界中に衝撃を与えました。実はウクライナ侵攻を予兆とさせる出来事が2014年にすでに起きていました。それが『 クリミア併合 』です。
今回は、ウクライナ侵攻の前哨戦とも呼ばれるクリミア併合について見ていきましょう!
目次
クリミア併合 とは?
2014年に、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合した出来事です。
ロシアがクリミア半島を欲しかった理由は主に2つあります。
①黒海ルートの確保
クリミアにはゼヴァストポリ港という重要な軍港があります。
この軍港は、黒海ルートの確保にとても重要な拠点として機能します。
また、不凍港という凍らない港であったため、海が凍ってしまうロシアにとって更に貴重な拠点だったのです。
②NATO勢力との対立
ロシアにとってウクライナはNATO勢力とのバッファゾーンにしておきたいエリアです。
その為、クリミアは重要でした。
ロシアの戦略的な併合だった!?(ロシア人送り込み政策)
2018年3月18日にクリミアが『望む形』でロシアに併合されました。
なんと、この併合までの段取りがわずか3日間で行われました。
- 3月16日、クリミアの独立を問う国民投票が行われる。
- 3月17日、ウクライナからの独立を経て「クリミア共和国」誕生
- 3月18日、クリミア併合
という流れになります。スピード感といい、急すぎる独立宣言といい、違和感を感じますよね?
この併合の裏には、スターリンが行った『ロシア人送り込み政策』が絡んでいるといわれます。
簡潔に説明すると、地域に住んでいた人達を追い出し、ロシア人を移住させて、その地域の政治権をコントールしやすくする政策です。
この政策により、「ウクライナのクリミアの同胞が独立させたい」などの理由づけをすることによって、このスピード感で一気に併合できました。
まとめ
- クリミア併合とは、2014年にロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合した出来事
- 併合理由は、①黒海ルートの確保と②NATO勢力との対立
- 突如行われた併合の裏には、スターリンが行った『ロシア人送り込み政策』が絡んでいた
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