地政学において、相手国をコントロールする考え方はとても重要です。コントロールする際の1つの戦略として『 バランスオブパワー 』があります。
”勢力均衡”を意味していて、力の突出した国をつくらず秩序を保つという国際関係のメカニズムです。
では、地政学的にはどのように考えられるでしょうか?みていきましょう!!
『 バランスオブパワー 』の考え方
地政学においての考え方は「トップの国が2位以下の国の勢力を均一化し、対抗できなくすこと」です。
上記の写真をもとに考えていきましょう。
ピラミッドの頂点の国が、2位の国にトップを譲らない為に常に敵対しています。
トップの国は3位の国と協力することで、2位の国の力の封じ込めと、3位の国の2位昇格の手助けが同時に行います。
こうすることで、トップの座は譲らず、2位以下の国の力を均一にコントロールできます。
常にトップで居続けるのはアメリカ。
2位は日本・ソ連・中国など時代によって変化していきました。
イギリスも使っていた バランスオブパワー
大英帝国時代のイギリスは「バランスオブパワー」を使い、世界を制覇しました。
上記の写真はイギリス版バランスオブパワーです。
ドイツの勢力が拡大してきた時だけ、ドイツ周辺国の支援を行い国力を低下させました。
このように、当時のイギリスはユーラシア大陸で脅威となる勢力が出てきた時だけ、バランスオブパワーを使い世界のトップに君臨したのです。
無駄な争いやコストをかけずにトップを獲るのはスマートですね!
組織のリーダーに使って欲しい考え方 バランスオブパワー
ここまでの説明を聞いて、バランスオブパワーの考え方をあまりよく思わない方も多いのではないしょうか?
少し見方を変えて考えて見ましょう!
自分が尊敬してついて行きたいと思う組織のリーダーがいるとします。
このリーダーがバランスオブパワーの考えで部下をコントロールしてくれたら組織としていいことだと思いませんか?
簡単にトップを譲るリーダーなんて頼もしくないし、悪意なく部下の能力向上のために2位争いをさせることは組織の成長に繋がりますよね。
なんとなく、私が部下だったらトップにはバランスオブパワーして欲しいなと思いました!
悪意あるコントロールは絶対ダメだけど!!!!笑
まとめ
- バランスオブパワーの地政学においての考え方は「トップの国が2位以下の国の勢力を均一化し、対抗できなくすこと」
- 大英帝国時代のイギリスは「バランスオブパワー」を使い、世界を制覇
- 組織のリーダーに使って欲しい考え方バランスオブパワー
コメント