バッファゾーン( 緩衝地帯 )とは?意味と事例をわかりやすく解説【地政学語録】

緩衝地帯

国際ニュースや地政学の議論でよく出てくる「バッファゾーン( 緩衝地帯 )」

大国同士の間に挟まれる国や地域を指すこの概念は、一見すると聞き慣れないかもしれませんが、現代の紛争や国際関係を理解する上で欠かせないキーワードです

今回は、バッファゾーンの意味や役割、そして実際の事例を見ていきましょう!

目次

バッファゾーン( 緩衝地帯 )とは何か?

緩衝地帯

バッファゾーンとは、大国と大国の間に位置する国や地域のことを指します

日本語では、緩衝地帯 (かんしょうちたい)とも呼ばれ、そこに属する国は「緩衝国」とされています

役割は、大国同士の直接的な衝突を和らげること

そのため、緩衝国は挟まれている対立国のどちらにもつかない曖昧な立場として運営している

周囲の力に翻弄され、紛争の舞台になりやすいという厳しい現実があります

緩衝国が独立する為には、日々、自国の力を高めるしかならないのです

ウクライナと北朝鮮は典型的な例( 緩衝地帯 )

緩衝地帯

近年のロシアによるウクライナ侵攻も、このバッファゾーンの性質を理解すると見え方が変わります

ウクライナは長らくロシアにとっての緩衝地帯でしたが、ウクライナはロシアに対抗する軍事同盟のNATOに加盟し、独立の色を強めたことで、ロシアの危機感を刺激しました

その結果が、戦争の引き金となったのです

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同じように、朝鮮半島もランドパワーとシーパワーに挟まれた伝統的なバッファゾーンです

北朝鮮が比較的に自由に振る舞えるのも、周辺の大国にとって「取り込む負担が大きい」ため、あえて緩衝地帯として放置されている側面があります

まとめ

バッファゾーン(緩衝地帯)は、大国と大国に挟まれる場所であり、そこに属する国は緩衝国と呼ばれます

その存在は、大国同士の衝突を防ぐ役割を持つ一方で、紛争や不安定さという宿命を背負うことにもつながります。

ウクライナや北朝鮮はまさにその典型例であり、現代の国際関係を考える上でバッファゾーンという概念は避けて通れないものです

あれ?日本は豊かな緩衝地帯かも?


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