2024年、GDP(国力)が世界2位の国となった 中国
長い歴史と広大な国土を持つこの国には、どんな地政学的特徴を備えているのでしょうか?
本記事では、中国の地政学的な立ち位置と、その背景にあるランドパワー国家としての特性を解説します
目次
アジア最大の国内面積を持つランドパワー国家: 中国

中国は、国内面積が世界第4位・アジア第1位のランドパワー国家です
その広大な国土を持つが故に、国内の統制は非常に難しく、軍事費よりも治安維持費の方が高いという珍しい特徴があります
治安維持費の主な用途は国内監視体制の強化で、具体的には以下のような施策が行われています
- 反対派や活動家の監視
- 過激派対策
- インターネットなどの情報規制
- ジャーナリストの盗聴や盗聴
特にインターネットなどの情報規制に関しては、政治的内容に不都合とされるコンテンツの消去やアクセス制限が一般的です。
中国 の悩みとランドパワー国家の宿命

ランドパワー国家は、陸続きの隣接国から侵略を受けやすく、古くから周辺国を取り込む戦略を取る傾向があります。
中国も例外ではなく、1949年の建国以降、周辺国との摩擦を繰り返してきました。
2つのパワーを手にしようとする 中国

現在、中国はランドパワーに加え、シーパワー(海洋覇権)も得ようとしています
その背景には、以下の要因があります
- 経済力の拡大(GDP世界第2位)
- アメリカによる軍事力の低下(2013年、当時の大統領オバマ氏が「世界の警察を辞める」と発言)
ただし、歴史上、2つのパワーを手に入れようとして上手くいった国は存在しません
中国が今後、どのように力を得て、コントロールしようとしてくのかは注目すべき点です
まとめ
- 中国は広大な国内面積をもつランドパワー国家
- 国内の統制が難しく、軍事費よりも治安維持費の方が高い珍しい構造
- 周辺国からの侵略に常に備える必要がある
- 現在はシーパワー獲得を目指して海洋進出を狙っている
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