米中対立やウクライナ侵攻などで、地政学的な緊張が高まっている現代。そんな中、新たな経済大国として台頭する可能性が高い『 グローバルサウス 』と呼ばれる国々が注目を浴びています。
今回は、グローバルサウスについて見ていきましょう!
グローバルサウス とは?
その多くが南半球に位置する新興国・途上国の総称のこと。
代表国→インド/ブラジル/インドネシア/エジプト/パキスタン/ナイジェリアなど
しかし!グローバルサウスに該当する国の特徴として、明確な定義が無いため、現時点では曖昧な総称です。
代表国のインドが2023年に開催した『グローバルサウスの声サミット』では、125の国が参加しました。
このサミットでは、全世界の3分の2の国がグローバルサウスになってしまいました(笑)
また、中国をグローバルサウスに含めるかという問題もあります。
なぜ グローバルサウス が注目されるのか?
①大幅な経済成長が期待できる
グローバルサウスの国の人に共通する特徴として、若い/多い/購買意欲が高いがあります。
人口が多く、経済の流動性も高いことから、今後大幅な経済成長が期待できます。
また、2075年にはGDP上位10カ国の半分をグローバルサウスの国が占めると言われています。
②先進国の新たなパートナーとして期待されている
現状の世界は、米中対立を筆頭に、自由主義の国VS権威主義の国という対立構図が明確になっています。
先進国は、どちら側とも言えない関係をとるグローバルサウスの国をパートナーと連携を強めていきたいと考えています。
グローバルサウス の本音
グローバルサウスの本音は「対立に巻き込まれたくない」です。
グローバルサウスの大きな目的は自国の利益追求です。
代表国のインドは、先進国とバランス外交を行いながら、途上国の不満や意見を発信したりしています。
その結果、代表格としての信頼を獲得し、経済大国に成長しつつあります。
最近では、ウクライナ侵攻によるロシアへの経済制裁に参加した国が少なかったとニュースがありました。
これは、戦局よりもロシアとの貿易継続を重要視している国が多いと考えることができます。
こうした行動から、対立に巻き込まれない!というグローバルサウスの本音が見えてきます。
まとめ
- グローバルサウスとは、その多くが南半球に位置する新興国・途上国の総称
- 注目される理由は、①大幅な経済成長と②先進国の新たなパートナーとして期待できるから
- グローバルサウスの本音は「先進国の対立に巻き込まれたくない」
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