ユーラシア大陸の大部分を領土とする ロシア 。
最近では、ウクライナへの侵攻で話題になり、地政学的にも目が離せない国のひとつです。
今回は、 ロシア の地政学的な特徴を見ていきましょう!
目次
『ハートランドを領土とするランドパワー大国』 ロシア
ロシアを、地政学のエリアに関する概念に当てはめると『ハートランド』に位置します。
ハートランドとは、ユーラシア大陸の中心部のこと。
北側を覆う北極海は冬になれば凍結するため、その北側に位置するシーパワー国家・イギリスは攻め込むことができなかったことから、難攻不落のこの地を制するものが、世界を制すると言われました。
そして、ロシアは北極海に面していますが、凍結して使えないため、ランドパワー勢力に分類されます。
世界最大のランドパワー大国と言われています。
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領土を守るためバッファゾーンをつくる【ウクライナ侵攻】
ロシアは、広大な領土を持つランドパワー大国です。
当然、隣接する国も多く、領土を守るのは簡単ではありません。
そこでロシアは、周辺国と協力関係を結ぶことで、その国達をロシアのバッファゾーン(緩衝地帯)に設置する政策を打ち出し、対抗勢力から自国を防衛しやすくしました。
主な対抗勢力はNATOのシーパワー勢力です。
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また、ロシアのウクライナ侵攻とも大きな関わりがあります。
ロシアのバッファゾーンの国の中には、ウクライナも含まれていましたが、NATOに加盟したいと表明したことに危機感を感じ、ロシアはウクライナに軍事侵攻をしました。
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南に下りたい! ロシア の南下政策
ロシアの北側に面する海「北極海」は冬季になると凍ってしまうため、貿易ルートとして使いものになりません。
ロシアは、こうした理由から、凍らないルートを求めて、南方へ進出して拠点をつくろうとしています。
これを、南下政策と呼びます。
まとめ
- ロシアは『ハートランドを領土とするランドパワー大国』
- 領土を守るためバッファゾーンをつくる
- 凍らないルートを求めて南方へ進出する『南下政策』
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