2022年2月24日から現在も続くロシアの「 ウクライナ侵攻 」。
ロシアが侵攻を決断した背景には、地政学的理由が深く関わっています。
それでは、「 ウクライナ侵攻 」について見ていきましょう!!
目次
バッファゾーン(緩衝地帯)を失なわないよう ウクライナ侵攻 を決断
ロシアがウクライナ侵攻を決断した理由の一つは、自国のバッファゾーン(緩衝地帯)であるウクライナが、ロシアの支配下から脱却しようとしたことです。
ウクライナは、ロシアの対抗勢力であるNATOに加盟しようとしました。
これは、ロシアのバッファゾーンを辞めることを意味します。
ロシアにとって、ウクライナを失うということは、バッファゾーンを失うことです。
バッファゾーンを失うと、ロシアは他国から攻められやすくなってしまいます。
そこに危機感を感じ、侵攻に踏み切りました。
NATOの勢力拡大を防ぎたかった
ウクライナ侵攻を決断した2つ目の理由としては、NATOの勢力拡大を防ぐためです。
ウクライナがNATOに加盟することは、NATOの勢力拡大に繋がってしまいます。
しかも、バッファゾーンの国が対抗戦力の一部になるわけなので、もうすぐそこまで敵国が攻めてきてるのと同じです。
こうした理由からも、侵攻を決断した背景が考えられます。
NATOとロシアの対立の歴史
ウクライナは国内で、西側(親欧米派)と東側(親ロシア派)に分かれていて、対立していました。
2019年5月、ウクライナで親欧米派のゼレンスキー大統領が就任したことで、親欧米派の勢力が強くなったことにロシアが危機感を感じウクライナ侵攻に至りました。
歴史をまとめると……
- ロシアとウクライナはもともとソ連でした。
- 1991年のソ連崩壊とともに、ウクライナは独立。
- ウクライナは、西側(親欧米派)と東側(親ロシア派)に2極化する。
- 2014年「ユーロ・マイタン革命」で親ロシア派のヤヌコーヴィ大統領が失脚に追い込まれる。
- ロシアは、クリミア半島を軍事侵攻に併合し、東部2州(ドネソク州・ルハンシク州)を独立させ、対抗する
- 2019年5月、ウクライナで親欧米派のゼレンスキー大統領が就任し、NATO入りを強く明言
- ロシアは、NATOの勢力拡大とバッファゾーンを失うことに危機感を感じた。
- ゼレンスキー政権の転覆を狙い、ウクライナに侵攻した。
ウクライナ侵攻 の結果は「NATOの勢力拡大を招いてしまった!」
ウクライナ侵攻は結果として、NATOの勢力拡大を招いてしまいました。
ロシアの軍事侵攻を目の当たりにした、フィンランドとスウェーデンの北欧の2カ国がNATOに加盟申請しました。
ロシアは自らの手でNATOの勢力拡大のきっかけをつくってしまいました。
- 2023年4月→フィンランド加盟申請
- 2023年7月→スウェーデン加盟申請
まとめ
- ウクライナに侵攻した理由は、NATOの勢力拡大防止とバッファゾーンの確保の2つ
- ウクライナ侵攻の結果は、NATOの勢力拡大を招いてしまった
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