地政学において重要な概念の一つである「ランドパワーとシーパワー」。現代では、その2つのパワー以外にも重視されている 第3のパワー がいくつかあるので、みていきましょう!
第3のパワー ①『エアパワー』
エアパワーとは文字通り「空を制する力」のこと。
地政学は本来、地理的状況をもとに各国の行動心理を読み解くものなので、「空」を重視した考え方はしません。
しかし、第一次世界大戦以降からは空軍力は大きな軍事パワーとなり、重要なフェクターに進化したことで、国家間の勢力争いの重要な舞台の一つに。
こうした理由から、新たなパワーとして地政学の新たな視点として捉えられる動きが出てきました。
エアパワーは、現代の争いは必要不可欠ですが、飛行機には基地などの着陸場所が必須であるため、ランドパワーもしくはシーパワーが土台にあってつくられた点においても、第3のパワーと言えるでしょう。
第3のパワー ②『スペースパワー』
「宇宙空間を利用して、情報を集めたり、地上での戦争を支援する力」のこと。
戦後の長い期間、宇宙開発ができる国はアメリカとソ連(現ロシア)に限られていましたが、21世紀に入り中国が宇宙開発を本格化した事で、各国のスペースパワーへの意識が強くなっています。
1967年の宇宙条約により、宇宙開発は自由が認められています。
宇宙空間には、地理的状況も国境もないので地政学的な考え方は出来ないですが、これからの各国の動きに注目です。
最近では、ウクライナ紛争で使われた通信衛星「スターリンク」が戦局を動かしました。
現代の戦争ではエアパワーに並ぶくらい重要な力になります。
私たちが普段何気なく使っている「地図アプリ(Googleマップなど)」もGPSを活用した軍事技術の転用になります。
第3のパワー ③『サイバーパワー』
最後に紹介するのが「サイバーパワー」です。
「インターネットなどの仮想空間を制する力」のことで、今までの地政学の概念を大きく変えるパワーとして重視されています。
インスタやフェイスブックなどのSNSの発達により、世界中の人がオンライン上で簡単に繋がれるようになりました。
こうしたインターネットの普及は、国際政治にまで影響を与えるほど大きくなっています。
また、インターネット上では地理的制約がないため、年齢や性別、環境など関係なく誰でも平等に力を持つことができ、アクセス数を集める事で広告収入などのお金を稼ぐことができるようになりました。
こうした状況により、サイバーパワーは無視できないものとなっていて、今までの地政学の概念を大きく変えつつあるパワーです。
視野を広げることで「新しいパワー」を見つけよう!
基本の概念となる「シーパワー」や「ランドパワー」以外にも、こんなにすごいパワーがあるなんてビックリですよね!
たまには空を見上げてみたり、息抜きに新しいゲームをしてみたり、行ったことがないところを探索してみたりする事で、新しい発見が見つかりそれが自分の力になるかもしれません。
このサイトでも皆さんの「思考を広げる知識と空間」をコンセプトを掲げ、コンテンツ作成をしているので、是非楽しんでいってください!!!
皆さんの新しい力が見つかることを願っています。
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