日本の各地に米軍基地を設備しているアメリカ。なんと全体の4割が 沖縄米軍基地 になります。
ここまでアメリカが沖縄を重要視するのには、沖縄の地政学的な優位性を活かした軍事戦略が狙いにあります。
今回は、沖縄軍事基地について見ていきましょう!
目次
沖縄米軍基地 を拠点 にするメリット3つ
①中国の海洋進出を防げる
近年、中国はシーパワーを手に入れようと太平洋に進出しようとしています。
中国の艦隊が東シナ海から太平洋に出る場合、沖縄本島と宮古島の間の「宮古海峡」を抜けるルートが最短になります。
しかし、南西諸島から台湾につながる島々がルートの”フタ”をしているため進出できません。
さらに、沖縄に米軍基地を置くことで中国の渡航の自由を防ぐことができます。
②軍事派遣しやすい
朝鮮半島や台湾などで有事があった場合、すぐに現地に軍事派遣できるのもメリットです。
日米安保体制においては、「在日米軍が日本の防衛を担う」とされています。
③近隣国への監視とにらみをきかせられる
沖縄に拠点を置くことで、アジアの国の監視を行えます。
また、ミサイル戦略の役割も担っていて、中距離弾道ミサイルを設備している。
このミサイルの射程距離は5,500km越えで、朝鮮半島・中国・インド・ロシア東部のほぼ全域を射程距離にしています。
このように、ひとつの拠点で多くのメリットがあるため、沖縄は完璧な拠点と呼ばれています。
過去から現代まで歴史的に重要な拠点
もともとの沖縄米軍基地の主な役割は、ソ連や中国の共産主義勢力に対抗するための最前線基地でした。
しかし、それは冷戦時代の役割であり冷戦が終わった現代では役割は変わりました。
現代では、むしろ前より重要な拠点になりました。
上記に記載したメリットのように、沖縄米軍基地の役割は増えました。
そのため、アメリカは世界最高峰レベルの軍事設備を沖縄に置いています。
まとめ
- 沖縄米軍基地が完璧な拠点と呼ばれるのはメリットが多いから
- メリットは3つ、①中国の海洋進出阻止②軍事派遣しやすい③近隣国への監視とにらみをきかせられる
- 冷戦時代の役割は、共産主義勢力に対抗するための最前線基地
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